今月、チリカルネは、チリの豚肉・家禽肉輸出セクターの発展に尽力して10周年を迎えました。
業界が、自らの将来は製品の輸出力にあり、業界発展のためには国内市場にのみ依存すべきではないと定めたのは、25年以上前でした。
それは、2,000万人に満たない人口で、大きく上回る生産量と対等となるには難しい生産コストを有する近隣諸国の製品の輸入を認める開放経済の国にとって、志の道半ばで消え去るリスクなしに、家禽・豚生産セクターを維持し続けることは、極めて困難でした。
豚肉・家禽肉輸出セクターの発展を可能にしたのは、2つの鍵となる要素でした。まず一つ目は、チリが世界の主要国・地域と結んだ自由貿易協定が、他の競合国と対抗するため、一定の関税面でのメリットを与えてくれたことです。二つ目は、現在家畜の生産に影響を与えている疾病の多くについて、その国内侵入を防ぐ自然の障壁がもたらす、恵まれた衛生状態です。こうした二つの要素に、長期的視点に立った、官民合同の取り組みが加わり、私たちの製品が現在40か国以上に輸出され、チリが世界第6位の豚肉輸出国、そして世界第10位の家禽肉輸出国になるまでの道のりを切り開いていくことができたのです。
この10年間、チリカルネはこれら2つの目的において取り組みを続けてきました。つまり、私たちの製品のより良い、そしてより多くの市場を開拓し、我が国の衛生状態を引き続き守るために、当局と連携をすることです。
私たちの製品へのフィリピン市場の開放、欧州連合との貿易協定の現代化、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)のゾーニング協定、そしてASEAN経済圏への私たちの製品の輸出に向けての進展は、市場開放の分野でこの10年間に成し得た成果の一部です。
動物衛生および我が国の衛生状態の維持においては、課題はますます難しくなっています。貿易の増加と、世界各地からの人と物品の移動の増加により、我が国の国境を病気の侵入から守ることは、ますます難しくなっています。これに加えて、近年では、世界で畜産に影響を与えている病気の発生件数が急増し、世界でさらに獣医療体制に負担を強いています。
チリも例外ではありませんでした。この10年間、国内で3回のHPAIの発生に直面しなければなりませんでした。官民部門の連携作業により、記録的な早さで、いつも病気を根絶し、そうして鳥インフルエンザ清浄国の状態を取り戻してきました。
私たちの生産システムのバイオセキュリティの強化、および国境での病気の侵入についての継続的な監視と管理により、チリは現在、世界で豚・家禽生産に影響を及ぼす主たる病気の清浄国を実現しています。
同時に、業界は、生産システムを徐々に適合させ、より持続可能な生産に向けて前進するため、極めて大きな課題に直面しなければなりませんでした。クリーン生産協定、農業省のコンシャス・オリジン・チリ・プログラムへの加入、環境省による新たな臭気規制を履行するための新たな技術の導入は、業界が、より持続可能な畜産の発展にコミットしている明らかな例です。
今後に向けて、業界は、大きな課題に取り組まなければなりません。一方では、引き続き生産システムを強化して、生産や様々な市場への製品のアクセスに影響を及ぼし得る病気の侵入を防ぐことです。農場でのバイオセキュリティを向上させ、国境管理と継続的な監視を強化することは、この課題にとって不可欠です。
私たちの製品のためのより良い、より多くの市場を開拓し続けなければなりません。ASEAN諸国、インド、カリブ海諸国、アフリカ、そして中東は、私たちがターゲットとすべき市場です。衛生面での外交作業を強化することで、主要な輸出先市場に私たちの製品を輸出するためのより良い条件が可能となるでしょう。
また、製品の供給を増やし、他国に対して競争力を維持することができるような生産プロジェクトの実施を促進する法的枠組みを強化しなければなりません。明確で安定したルールを定める法的根拠は、私たちの業界の発展にとって鍵となるものです。この点において、国土利用計画に関わる規則は、国土の望ましい利用と農村地域での経済活動の発展のために、極めて重要でしょう。
私たちは、操業している地域の地元経済にとって重要な役割を担っているだけでなく、チリおよび世界に、持続可能な方法で生産された、最高品質の製品を供給している点でも、我が国の発展に、引き続き寄与できると信じています。