アグロスーパー(Agrosuper)2020年チリで最も革新的な企業として表彰される

2021年4月20日

革新的であろうとすることは企業が変化し、成長していくための多力になる。今日経済的、社会的、そして名声の高さにおいてもアグロスーパーは十分な地位を築いている。常に流動的で新しい要件への対応をせまられ、広く消費者や世界に広が […]

革新的であろうとすることは企業が変化し、成長していくための多力になる。今日経済的、社会的、そして名声の高さにおいてもアグロスーパーは十分な地位を築いている。常に流動的で新しい要件への対応をせまられ、広く消費者や世界に広がる各国の輸入業社の好みに合わせる必要があるということが前提とされる食品業界の中では革新的であることは必要不可欠ともいえる。

アグロスーパーは2020年、チリで最も革新的な企業として表彰された。ESEビジネススクールとMICイノベーションが毎年企業の7つの側面(戦略、文化、リーダーシップ、組織、イノベーションプロセス、資産の使用、価値創造への影響)を評価し、表彰するものである。

アグロスーパーのイノベーションマネージャークリスティアン・メイヤー氏はイノベーションには重要な役割があり、長期的に持続可能性に貢献するための重要なツールであると述べている。だからさらに成長できる部分を探し、仲間間でのアイディア交換を奨励し、アイディアを企業だけに止まらず地域や国に貢献するプロジェクトにすることを目指している。

未来を見つめる技術 アグロスーパーのイノベーション

針のないワクチン動物福祉に対するイノベーション

動物福祉に力を注ぎことを目的としてアグロスーパーは針のないワクチンを導入、豚の皮膚に素早く安全に注射できる方法を開発した。IDALと呼ばれるこの技術はMSDアニマルヘルスが開発したもので、コンピューターあるいは携帯電話から監視が可能となっており、トレーサビリティと情報へのアクセス向上を目指している。

「この方法であれば動物福祉と責任ある生産にコミットすることができる。アグロスーパーは常に工程の改良点を模索し、革新的な先端技術を使って豚肉生産ラインが滞りなく持続可能な形で進めることができるよう努力を続けている。」アグロスーパーの豚衛生サブマネージャーのゴンサロ・メナ氏は語る。

 

 

鶏識別技術: 顧客と消費者のために

アグロスーパーではまた、国内で唯一となる識別技術を構築、使用を開始した。ごく最近まで手作業で行われていたこの識別が今では素早く行うことができ、アジア市場の消費者に品質の高い商品を提供することが可能となっている。ドイツ製の人工知能(AI)技術をつかい、アルゴリズムを使用して鶏の識別、分類プロセスを構築。このプロジェクトには170万ドルが投資されている。設置と起動はリモートアシストが可能で、1時間あたり54,000羽を識別することが可能となっている。

リモート・エキスパート: 業務にARを活用

3つ目は他の業界同様必要を迫られることとなった、新型コロナウィル感染拡大の状況下でのイノベーションである。アグロスーパーは監視と感染予防の両方を実現するためにAR(拡張現実画像)をリアルタイムで送信できるヘッドバンド型の革新的なデバイス「リモート・エキスパート」を導入した。カメラ、イヤホンとマイクが内蔵されており、これによって正確に指示を受け、優れた画質の映像を記録、表示することができる。

オープン・イノベーション:イノベーション支援事業

さらにアグロスーパーでは創造的、革新的なアイディアを推進、開発するためにオープン・イノベーション支援事業の一環としてビジネス・アクセレラレーターであるImagine Lab社と手を組み、食品セクターの起業家の募集を開始しました。

チリ国内のさまざまなスタートアップ企業が3月までにデジタル化、センサー化、自動化、データ解析、食品の品質安全というそれぞれの課題を解決するための独創的なソリューションを提案する機会を得た。これについてイノベーション・マネージャーのクリスティアン・メイヤー氏は「このオープン・イノベーション・プログラムを通し、多くのスタートアップや企業家と知り合いました。アグロスーパーの課題解決に別の視点からの協力を受ける一方、起業家はアグロスーパーの経験やコネクション、アドバイスを活かして自分たちのアイディアをさらに高めるチャンスを得ています。」という。

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