イノベーションとサステナビリティ:チリカルネが、第4回米大陸持続可能なアグロビジネス会議に参加

2025年1月24日

知識の交流を促し、サステナビリティへのコミットメントを強化するため、チリカルネは、その加盟企業のアグロスーパーと共に、循環経済、再生農業、農産食品セクターの発展における世界のベスト・プラクティスを取り上げた国際イベントに […]

知識の交流を促し、サステナビリティへのコミットメントを強化するため、チリカルネは、その加盟企業のアグロスーパーと共に、循環経済、再生農業、農産食品セクターの発展における世界のベスト・プラクティスを取り上げた国際イベントに参加した。

 

2025年1月22日~24日、グアテマラ・シティーで、米大陸の農産食品セクターのリーダーたちが集まり、サステナビリティ、環境マネジメント、循環経済についての最新トレンドを取り上げる会合、第4回米大陸持続可能なアグロビジネス会議が開催された。チリカルネは、食用、および、農業や家畜の飼料向けに米国産大豆を使用するよう、世界80か国以上でその差別化や市場へのアクセスを促すことを中心に取り組むアメリカ大豆輸出協会USSECによって招待された。

 

USSECによって開催された会合には、コロンビア、メキシコ、コスタリカ、ホンジュラス、ドミニカ共和国、チリの業界代表者たちが出席し、様々な国で食品サプライチェーンにおける持続可能な実践を促進することが主たる内容だった。プログラムには、より競争力のある、また、より責任ある農産食品セクターの構築のため基本的な柱となる再生農業やCO2排出削減、企業の透明性といった重要なテーマが含まれていた。

 

チリカルネのサステナビリティ・アナリストであるマリア・イグナシア・エセディンが会議に参加し、食肉生産における責任ある、持続可能な実践を確かなものとするため、サステナビリティや国際関係の強化に向けての協会のコミットメントを強調した。

 

「会議の間、大豆の持続可能性プロトコールが紹介されました。これは、アメリカ大豆協会(ASA)によって推進されたイニシチブで、米国大豆の生産が、生物多様性、責任ある実践、労働者の健康と安全、継続的な改善を優先する高い基準を持つものであると認識できるようにするものです。大豆のカーボンフットプリントの削減だけでなく、例えば家畜の飼料としてこの資材を使用する食肉のような最終製品において環境フットプリントを削減し、バリューチェーン全体に影響を及ぼすことを目指すアプローチです」と、マリア・イグナシアは指摘した。

 

さらに、「会議で紹介されたことによると、認証された大豆を購入する際に得られる“サステナブルUSソイ(大豆)”マークは、最終消費者向けの製品に使うことができるだろうということです。これは、興味深いことです。と言うのも、例えば、米国の大豆を含む飼料を食べた家畜由来の食肉の場合、この特性が認められ、米国市場で販売される時に製品の差別化が可能になるからです。最後にこのマークに関して明らかにされたもう一つの点は、より責任あるサプライチェーンを目指し、森林破壊に反対する欧州連合(EU)の規制のような新たな要求に対応しようとしていることです」と付け加えた。

 

サステナビリティを中心に据えたプログラム

 

イベントは、国際的な専門家による討論やプレゼンテーションが豊富な日程だった。注目すべきテーマの中には、次のようなテーマが含まれていた。“排出管理と再生農業:環境面で、より責任ある生産モデルに適用される戦略”、“循環経済:アグロインダストリーにおける資源最適化に関するイノベーション、そして、チリで豚肉・家禽肉生産にグッド・プラクティス導入をこれまで行ってきた業界団体とその加盟企業にとって直接的に重要なテーマである、食肉の持続可能な生産”など。その例が、アグロスーパーである。会議に参加した同社の開発副部長であるロレナ・コントレラスは、「“計測しないものは、管理されない。管理されないものは、改善することはできない”。これは、現代の企業マネジメントの父であるピーター・ドラッカーのフレーズです。彼は、改善できるようにするために、プロセスを測定し、評価することが重要であると明らかにしています。アグロスーパーでは、それを適用し、各目標について分析とKPIのシステムを用いて取り組んでいます」と指摘した。

 

一方、ロレナは、こうしたイベントやチリカルネとの共同作業の機会が重要であると強調した。特に経験を共有したり、例えば、大豆の場合のように、様々なサプライヤーの同一材料もしくは製品のカーボンフットプリントの測定といった別の取り組みを実施できるようにする場でもある。大豆については、アルゼンチンや米国、ブラジルといった生産各国の生産と森林破壊に関する影響を測定することが可能になっている。

 

この米大陸持続可能なアグロビジネス会議は、他の国際的な関係者と戦略的な提携を結び、経験を共有するために鍵となるプラットフォームを提供した。チリカルネの代表者と企業にとって、食肉生産における持続可能性の重要性と、グローバルな市場におけるチリの同セクターの競争力に対するその好ましい影響を伝えることのできる場となった。

 

「取り組まれた最も革新的な進歩の中には、Wittaya Aqua(USSECの動物栄養のスペシャリスト)によって行われた最近の研究で得られた結果がありました。それは、サーモンで飼料効率を最高にし、米国大豆のより高い消化性を証明するものでした。それは、私たちの地域において、豚や鶏に向けた試験で再現することも可能でしょう。さらに、農業と牧畜の統合について、水田で魚の養殖をするといった、インスピレーションを抱かせる例も紹介されました。それは、サステナビリティと食料生産の効率化を高める組み合わせです」と、チリカルネの代表者は強調した。

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