チリと中国は、チリウィークの間に「了解覚書(MOU)」を署名し、貿易関係を強化

2024年12月3日

チリウィーク2024に参加した食肉産業を代表する主要な業界団体のチリカルネは、チリの主たる輸出先市場である中国へのチリ産食肉のアクセスを拡大する、今回のような戦略的協定を具体化するために、農業次官官房との共同での取り組み […]

チリウィーク2024に参加した食肉産業を代表する主要な業界団体のチリカルネは、チリの主たる輸出先市場である中国へのチリ産食肉のアクセスを拡大する、今回のような戦略的協定を具体化するために、農業次官官房との共同での取り組みが重要であると指摘した。

 

チリとアジアの大国との協力を促進することを目指す年次イベントのチリウィークチャイナの中で、南米の国チリと中国の海南省との間で重要な「了解覚書(MOU)」の署名が行われた。アルベルト・バン・クラベレン外務大臣、イグナシア・フェルナンデス農業次官、中華人民共和国税関総署(GACC)副大臣Wang Lingjunが出席して署名されたこの協定は、チリ当局と技術チームによって先導された4年以上に及ぶ精力的な交渉が、やっと終わりを告げたことを示している。

 

農業次官は、達成された新たな輸出プロトコールの重要性を次のように強調した。

「中国との関係をさらに強化するだろう新たな輸出プロトコールの実施に、とても満足しています。これらには、到着時の品質や所要時間を改善する、船便および航空便で生鮮果物を輸送する可能性と、冷蔵肉と副産物の輸出を可能にする豚肉プロトコールの拡大が含まれています。税関総署には、これらの協定を具体化してくださった努力に感謝いたします。こうした協定は、輸出を容易にするだけでなく、チリと中国との信頼と友情を示し、中国の家庭に安全で高品質な食品を提供するという私たちのコミットメントをあらためて確認するものです。」

 

フルーツ・フロム・チリ、ワインズ・オブ・チリ、ピスコ・チリといった25の民間企業や協会によって構成されたチリの代表団に、この協定の交渉と具体化に存在感を示したチリカルネも参加した。要となる役割を果たしたのが、駐中国チリ農務担当官のジャコレン・レフェベルで、豚プロトコール締結に多大な貢献をした。また、MOUの成功は、農業省、農業牧畜庁(SAG)、企業の技術チームによる共同での取り組みの成果でもある。企業の技術チームは、協定案の分析や製品の技術データシートの承認に積極的に参加した。

 

チリ食肉輸出協会会長のフアン・カルロス・ドミンゲスは、協定の効果について、以下のように強調した。

「豚肉は、食肉輸出のほぼ60%を占めています。チリは、中国に豚肉を輸出することが許可された最初の国でした。2019年から中国は、チリの豚肉輸出の主たる相手先となっています。本日北京で署名された新たな協定は、中国に輸入することが許可されている冷凍製品の数を増やすだけでなく、チリ産の生鮮豚肉製品を輸出することに可能性を開くものです。これは、ビッグニュースです。なぜなら、私たちの製品にとって取引の機会が拡大し、競争力が高まり、そして、我が国の農村セクターに大きく寄与する活動を引き続き発展させることができるからです。」

 

中国市場は、チリ産食肉の主たる輸出先であり、2023年に輸出された合計数量の44%を占めている。また、輸出額は、毎年2億ドルを超える金額が予測されるに至っている。こうした貿易の強化は、アジアでの戦略的パートナーとしてのチリの地位を強固にし、我が国の農産食品産業にとって新たな発展の機会を開くものである。

 

チリウィークは、今後数日(12月2日~7日)、杭州市でのイベントが続くことになっていて、将来の可能性を広げ、チリと中国との二国間関係を強化しようとするコミットメントをあらためて確認するものとなるだろう。

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