チリプルーンズが、“コンシャス・オリジン・チリ”プログラムに加入

2022年8月3日

3つの生産業(酪農、鶏肉、豚肉)は、既に、 “コンシャス・オリジン・チリ(ChOC)”プログラムに積極的に参加している。同プログラムは、農業省農業研究政策局(ODEPA)が主導するイニシアチブである。ODEPAは、4つ目 […]

3つの生産業(酪農、鶏肉、豚肉)は、既に、 “コンシャス・オリジン・チリ(ChOC)”プログラムに積極的に参加している。同プログラムは、農業省農業研究政策局(ODEPA)が主導するイニシアチブである。ODEPAは、4つ目の生産業の参加を歓迎している。チリのドライ・プルーン加工・輸出協会チリプルーンズによって代表されるドライ・プルーン産業である。この団体は、同産業の70%をとりまとめている。

ODEPAは、とても良い知らせだと考えている。企業や業界団体が、サステナビリティを本業の一部と考え、その分野での履行を向上させることが可能であるとして、ChOCを重視することを示すものだからである。

既にChOCプログラムに参加している生産業のこれまでの進展に関して、ODEPAのサステナビリティ・気候変動部門責任者のダニエラ・アクーニャは、「私たちは、これまでの進展にとても満足しています。基準を持つにいたるということ、既に3つのAPL(クリーン・プロダクション協定)を有していて、いろんな進展段階にあることが、ChOCが機能し、役立つものであり、また、生産者や企業がそれを導入することに興味を持っていることを示していると思います。したがって、とても良い評価だと思います」と指摘した。

このプログラムに加入することに興味を示した産業に関して、ODEPAは、様々な産業と話し合いを続けてきた結果、チリプルーンズによって代表されるドライ・プルーン産業が正式にプログラムに参加するという良い知らせとなって具体化したと指摘している。

「彼らは参加を希望し、すべてのプロセスをできるようにするため、FIA(農業刷新基金)プロジェクトに申し込みました。というのは、公的なプロジェクトが既に終了していたからです。FIAのプロジェクトに認められ、現在、調整過程にあります。これにより、業界の基準を策定し、APLを行うための資格付与者として条件を定めることができるようになります。新たな産業がChOCに加入することになり、彼らが、同業界の企業のサステナビリティの履行を向上させられるのは価値あることだと認識していることは、とても良いニュースです。ただそれだけではなく、業界団体として、産業全体のサステナビリティに関する課題の取り組みを前進させ、また、公的部門やバイヤーにそのことを伝えることもできるのです」と、ダニエラ・アクーニャは述べた。

チリプルーンズ協会.は、チリのドライ・プルーン加工・輸出協会である。この協会は、2005年に設立され、現在、10社が加盟し、ドライ・プルーン輸出の70%を占めている。メンバーは常に、国際的な品質規格の履行に配慮している。同産業は、HACCP(ハサップ)規格の下で操業しており、いくつかの企業は、BRC, IFS, ハラール、コーシャ、オーガニックといった認証を受けるための対策を取っている。

ChOCに参加するこの新たな産業は、この官民連携プログラムが提供する様々なツールやオリエンテーションを通して、サステナビリティの履行を向上させることができる。

ChOCへの新たな生産業の加入、および、募集をするための主な課題は何なのかに関して、ODEPAは、産業がChOCに加入するために、様々な必要条件を提供しなければならないと指摘している。というのは、産業としてある種の団体が必要である、もしくは、プログラムへの企業参加の手続きをする業界団体が必要であるというのを考えると、すべての生産業で導入することはできないからである。

「まだサステナビリティについて前進を図る重要性を認識していない生産業がいくつかあります。すべての産業が、サステナブルなプロセスを導入することは、もう追加的な要素ではなく、本業の一部でなければならないと実質的に理解することができるまでには課題があります。その意味において、引き続き、プログラムのメリットを広く知ってもらい、結果を示さなければなりません。(中略)私は、団体としても、“コンシャス・オリジン・チリ”のような有益なプログラムを実施できるように、業界団体の強化を図らなければならないと考えています」と、ダニエラ・アルバレスは締めくくった。

Compartir