チリポークの韓国、日本、中国への訪問を成功裡に終え、チリの豚肉産業がその結果について語った
アグロスーパー、コエクサ、マックスアグロ、アーサによって代表されるチリの豚肉産業は、韓国、日本、中国といった要となる市場で、その存在感を高め、自らの製品の品質についてプロモーションを行った。これら市場への5月の訪問の後、 […]
アグロスーパー、コエクサ、マックスアグロ、アーサによって代表されるチリの豚肉産業は、韓国、日本、中国といった要となる市場で、その存在感を高め、自らの製品の品質についてプロモーションを行った。これら市場への5月の訪問の後、上記4社は、訪問の成果と同地域における豚肉のサプライヤーとしてのチリのコミットメントを強調しながら、その経験と評価について語った。
5月、チリの豚肉産業を代表し、チリ貿易振興局と共同する業界ブランド“チリポーク”は、チリ産豚肉が確固たるプレゼンスを持ち、チリから最も多く輸出されている食肉製品としてポジショニングしている主要なアジア市場に、毎年恒例の訪問を行った。この重要なイベントから1か月が経ち、各企業が訪問を終えて特に感じたことについて、参加企業から話を聞いた。
「アーサにとっては、パンデミック以降初めてのアジア訪問でした。2019年9月から訪問していなかったのです。そのため、今回の主たる目的は、各市場で顧客のインポーターと対面で再会することでした。インポーターやアジアの国々の政府当局者の反応は、韓国でも日本でも、とても良いものでした。すべての招待客がイベントに参加してくれました。こうしたイベントを毎年行うことが習慣となっていましたので、インポーターの方々も、数年実施できない状況が続き、今回ぜひ参加したかったのです。また、訪問した3か国では、チリの大使と担当官が、いつものようにチリポークの活動をぜひサポートしたいという意向を持って参加してくれました」と、アーサの営業部長であるアレハンドロ・ムニョスはコメントした。
アグロスーパーは、今年アジアを訪問することは特に重要であると考えている。というのも、チリ貿易振興局も、他の産業と共に、“チリ”ブランドをプロモーションしているからである。「豚肉生産・輸出産業である私たちの場合、日本や韓国、中国といった、私たちにとって極めて重要な市場で存在をアピールし続けることは大切なことです。そして、それを基に、食品生産国としてチリが持つメリットをプロモーションしていくことができます」と、アグロスーパー国際営業部長のジョン・ルアーは指摘した。
一方、コエクサの輸出部長であるフランシスコ・エチェベリアは、今回の訪問がアジアにおける従来の顧客と取引関係を強化し、新たなビジネス・チャンスを探るための戦略的な機会であったと強調した。「主な目的は、私たちの豚肉製品を紹介し、アジアにおける品質重視の信頼できるサプライヤーとしてのコエクサのイメージを強めることでした。今回の訪問では、商談に参加し、業界の重要な企業を訪問、そして、アジア市場のトレンドやニーズについて現場で知る機会となりました。また、取引面の他に、訪問の間、豚肉産業のその他関係者と知識や経験について情報交換できたことは貴重だったと思います」と付け加えた。
チリの豚肉産業としては、今回の訪問やその他イニシアチブを通して継続的に、インポーターと取引関係を強化し、韓国、日本、中国でチリの豚肉産業をプロモーションすることに努めている。「私たちの顧客と、スムーズで緊密なコミュニケーションを維持することはとても重要だと考えています。そのために、日本と共に中国で、営業オフィスを構えています。そこでは、スタッフに、地元の業界のプロフェッショナルが加わっています。それが、私たちの顧客のニーズをより丁寧に把握し、適切に対応することに役立っているのです」と、マックスアグロの営業部長ホルヘ・ロサスが、この訪問に同社が参加した後にコメントした。
チリポークの訪問のようなイニシアチブは、アグロスーパーが指摘するように、関係を強化するために極めて重要である。ジョン・ルアーの言葉によれば、今回行われたような活動は、チリの豚肉産業が国際市場の興味に合わせようとここ数年行ってきた努力を示すものでもある。同氏は、「私たちは、外食産業、小売、そして、従来のチャネルといったチャネルに向けた様々な特別の部位の生産を通して、いろんな国々のニーズを満たすことに焦点を当てています。以前の年とは違い、現在のキャンペーンは、よりシェフや最終消費者との関係強化を目指しています」と付け加えた。
訪問した各国での活動、および、アジア3か国におけるチリ産豚肉のプロモーションとプレゼンスの強化面で提起されていた目標の達成に関する評価については、参加企業はとても満足していると述べた。「目標は十分に達成されました。インポーターとも再会できました。またチリ政府当局者の参加が得られたことは、国として、とてもまとまっていて、政府によって支援されているという点を強く打ち出せました。これにより、チリ産豚肉のイメージアップにつながりました」と、アーサの営業部長は指摘した。
「今回の訪問により、私たちのお取引パートナーとの関係を緊密にし、彼らの業務を身近に知り、ニーズや要望を把握することができました。さらに、私たちの会社について紹介し、クリアにコエクサの特性やメリット、さらに、他と差別化する品質やサステナビリティ水準について伝えるための実効的なコミュニケーション手段となりました。また、韓国、日本、中国でインポーターや同産業のその他鍵となる関係者とワーキング会合を持ちましたが、こうした会合は私たちに、市場のトレンドや規制要件、コラボレーションのチャンスなど、重要なテーマについて討議する機会を与えてくれました。知識を交換し合い、経験を共有し、あり得るコラボレーションの方法について検討をする機会となりました」と、コエクサは付け加えた。
チリの豚肉産業の国際的なプレゼンスや広がりを強化するためにアジア市場でチリポークが今後
のアクションを計画する際には、今回の訪問に参加した企業は、引き続き製品の品質に焦点を当てる重要性を強調した。この点についてアーサのアレハンドロ・ムニョスは、「品質に焦点を当て続けたいと思います。特に当社の場合は、参加したチリの企業4社の中でもっとも小規模の企業です。それゆえ、最高品質の製品を提供することに重点を置かねばなりません。それについて強調すると共に、より高い付加価値を持つ製品を商品化できるようにしたいとも考えています。単なる“コモディティ”製品と差別化できるようにすることです」と述べた。
「私たちの最初の一歩は、今回のアジア訪問で獲得した取引合意を強固なものにすることでしょう。その後、私たちの計画は、取引合意を強固にし、関係を強化、企業および産業としてポジショニングを強め、最高品質の製品を提供し続け、国際市場でのプレゼンスを高めていくことに注力することになります」と、コエクサのフランシスコ・エチェベリアは付け加えた。一方、マックスアグロのホルヘ・ロサスは、「長期的な関係の重要性を確信しています。そのため、市場は異なれども、常に、様々な輸出先市場でプレゼンスを保ち、コミュニケーションを維持するようにしています。それに加えて、数年前から販売を新たな国々に多様化しようとしてきました。これにより、5年間で当社の市場を倍増することができました。これについては引き続き進めていく予定です」と強調した。
成功を収めた韓国、日本、中国へのチリポークの訪問により、チリの豚肉産業は、鍵となる市場においてそのプレゼンスを高め、製品の品質をプロモーションすることができた。そして、参加企業は、同地域において豚肉の信頼できるサプライヤーとしてのチリのコミットメントを特に指摘している。この点において、他と差別化し、より高い付加価値のある製品を提供することを目指しながら、引き続き品質にフォーカスする重要性が強調された。今後のアクションは、アジア市場、さらにもっと広く、チリの豚肉産業の国際的なプレゼンスや広がりを強化するため、取引合意を強固にし、関係を強め、最高品質の製品を提供し続けることが中心となるだろう。