チリポーク加盟企業は、生産プロセスで使用する水全体の67%以上を再利用、再循環させている。

2022年4月18日

水資源管理においてどれほどのチャレンジに挑むことになるのかを見極め、国に悪影響を及ぼす旱魃に対し適切な産業戦略を策定することを目的として、どれだけの水が、何のために必要か、どれほどの水を受け入れていて、産業のために必要な […]

水資源管理においてどれほどのチャレンジに挑むことになるのかを見極め、国に悪影響を及ぼす旱魃に対し適切な産業戦略を策定することを目的として、どれだけの水が、何のために必要か、どれほどの水を受け入れていて、産業のために必要な活動を展開するのに十分かを算出するため、チリ食肉輸出協会(チリカリネ)が、「チリ豚肉・鶏肉産業水収支調査」を行った。

 

調査は、チリの中央マクロエリアにある163の養豚場と4つの豚肉処理場の情報に基づいて行われた。そのすべてが、水の使用、家畜の数、製品毎の生産トン数についてのデータを提供した。データは、チリ全国の養豚の92.8%に相当する。

 

「チリポーク加盟企業にとって、水は不可欠な資源であり、家畜と生産プロセスにとって決定的に重要な必需品をカバーするための鍵となるものです。豚肉産業の生産施設のデータで、水の消費に関する既存の情報をアップデートし、全国および流域レベルで登録を行うことは、高品質な製品を提供するにはいかに生産すべきかを念頭に置く産業の成長と持続可能性にとって、極めて重要なことです」と、チリカルネ会長ファン・カルロス・ドミンゲスは述べている。

 

調査結果によると、豚肉産業の水の総消費量は年間1,250万㎥で、この内、1,020万㎥が養豚場で、230万㎥が豚肉処理場で使われている。

 

衛生的で、主に井戸からとなる地表水源から採取された水(1,132万㎥)に関して、67%(760万㎥)が、プロセスでの廃水となり、唯一33%(370万㎥)だけが消費されている。

 

この最新の水収支から、チリの豚肉輸出企業は、生産プロセスで再循環を可能とする先進的な処理施設の設置により、水の採取を10%削減していることが分かる。一方、同じこのプロセスの結果、生産のために採取される水量の57%が作物の施肥灌漑用に使われる、もしくは、環境基準を履行しながら地表水として処理されている。これにより、豚肉産業は、生産プロセスで使用される水全体の67%を再利用、再循環させていることになる。また、トータルな水収支が行われた結果、豚肉産業の実質的な水の消費量は、わずか487万㎥に減少している。

 

「チリポークとしては、私たちの製品をいかに生産し、販売するかに関心を寄せています。それゆえ、各生産段階で効率化を図りながら、水を最適に管理することは、極めて重要なことです。しかしそれだけでなく、地球温暖化問題に対応する効果的な産業戦略を策定する唯一の方法は、何のために、どのように水を使用するのか、必要な水についてアップデートされた情報を持つことです。今、数値を知り、行動することは、持続可能な産業として強化され、以後30年間で違いを生み出すことになるでしょう」と、チリカルネ会長ファン・カルロス・ドミンゲスは締めくくった。

 

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