チリ産豚肉、ASEAN諸国に新たな可能性を期待

2021年4月20日

チリの豚肉、鶏肉産業は官民協力体制で努力を続け、これまでに60以上の海外市場への輸出を可能にしてきた。輸出向け地をさらに広げていくというチリの業界全体の動きは、特にここ10年アジア諸国に向けられている。豚肉業界はフィリピ […]

チリの豚肉、鶏肉産業は官民協力体制で努力を続け、これまでに60以上の海外市場への輸出を可能にしてきた。輸出向け地をさらに広げていくというチリの業界全体の動きは、特にここ10年アジア諸国に向けられている。豚肉業界はフィリピン、ベトナム、タイ、インドネシアへの輸出拡大に向けて動いてきたが、2021年に入りすでにフィリピンには輸出を果たし、ベトナムについても今年中に解禁となると期待している。

チリ食肉輸出協会(ChileCarne)のロドリゴ・カスタニョンビジネスマネージャーはこの件についてASEAN諸国へのアプローチは協会、農業省(Minagri)、国際経済関連局(SUBREI)やASEANの農業支局の共通意識として大国にだけ依存するのではなく、多くの国への輸出を可能にするという目標を共有しているからだと語る。新しい市場への参入はできるだけ多くの国にチリ製品を届けるという戦略に対応しており、アジアの大きい国々を補完する形で機能させることが可能となるからだ。上記4カ国の豚肉輸入額は2019年、フィリピンがトップで4億9500万ドル、ベトナムが9500万ドル。タイとインドネシアはそれぞれ2430万、430万ドルの続くため、フィリピンの市場開放からとりかかった。

フィリピンとは自由貿易協定(FTA)が結ばれていなかったが、2020年5月には保健当局の監査を受け、2021年ついにフィリピンに豚肉の最初の貨物が輸出された。

そして今チリが今力を入れているのはベトナムである。ベトナムの一人当たりの年間消費量は豚肉が38kg、鶏肉が12kgである。2009年よりベトナムとはFTAが結ばれているものの、そこから先に進まなかった。今は業界のトップとともに衛生基準に達するために動いている。また現地の輸入業者に働きかけ、ベトナム内部からの希望もあげてもらうことで市場開放への努力を続けている。

さらにタイ、インドネシアにも

チリの食肉業界はさらにタイやインドネシアへの参入にも興味をもっている。豚肉業界は農牧庁(SAG)と協力してタイが求める書類の準備を進めている。この数ヶ月での市場開放期待している、とロドリゴ・カスタニョンマネージャーは語っている。

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