養豚業界の各社が担う水のリサイクル

2020年9月3日

チリでも世界のどこでも、養豚は農業や鉱業に比べれば水の使用量は少ない。それでも常に水は使用するし、その品質も重要である。 養豚に関わる企業が先人をきって行われている活動は多い。「肥料灌漑」は今養豚の企業が積極的に行ってい […]

チリでも世界のどこでも、養豚は農業や鉱業に比べれば水の使用量は少ない。それでも常に水は使用するし、その品質も重要である。
養豚に関わる企業が先人をきって行われている活動は多い。「肥料灌漑」は今養豚の企業が積極的に行っている経済活動である。豚の糞尿と灌漑の水をあわせ、肥料として使うという活動である。
現在、アーサ社では豚からの糞尿についてその100%が近隣の農業で肥料として使用されている。農産物に水をやる際、有機物を与えることになるので土地が肥沃になる、保水性が増すなど、作物が保水ストレスを感じずに育つことができる。

メリピリアのマジャラウコでとうもろこしを生産しているゴンサロ・バルボンティン氏は2005年からアーサ社の「隣人」としてアーサ社が養豚による影響を最小限に抑え、同地域の環境を改善する努力を見てきたと話す。
またオイギンス州コルチャグア県のチェピカで農業を営むホセ・ゴンザレス氏は成果が出ていると思うといい、これまで1ヘクタールあたりの生産量が15トンほどだったのが18トンになったと話している。

チリ食肉輸出協会(ChileCarne)のダニエル・アルバレス氏によると「国内で排出された豚の糞尿の65%程度が活性汚泥やバイオ処理、ミミズコンポスト最新技術によって処理され、再利用され、水の使用効率も向上する」という。今年養豚セクターはチリ農業省主導の持続性に焦点をあてた“地産意識プログラム”に参加している。「中期的には企業が改善点などを報告し情報を共有することで 持続可能な開発(ODS2030)を目指すことを目標としている。」とアルバレス氏は語っている。

 

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