養豚産業の女性たち:チリの成長著しいセクターで、多様性とリーダーシップに貢献
2022年の数字によれば、養豚業が含まれるホワイトミート産業では、4,744人の女性が働いており、同産業の全労働者の21%を占めている。この数字は、様々な方策が実施されたお蔭で増加しており、そうした方策は、生産プロセスへ […]
2022年の数字によれば、養豚業が含まれるホワイトミート産業では、4,744人の女性が働いており、同産業の全労働者の21%を占めている。この数字は、様々な方策が実施されたお蔭で増加しており、そうした方策は、生産プロセスへの女性参加を妨げる先入観を避けるための対策を取るよう企業に求めるプログラムにより、強化されている。
チリのホワイトミート及び養豚産業は、伝統的にその大半が男性で構成されているが、ここ数年、女性が増加しており、様々な分野で役割を担っている。企業が労働力の多様化を目指し、生産性を高めようとするにつれて、多くの女性たちがこの産業で労働の機会を得ている。
より多くの女性をこの産業に取り込むことは、結果的に、労働文化の変化をもたらした。企業は、女性に優しいインクルーシブな労働環境を促す様々なイニシアチブを有し、職場での機会均等を保証するための方策を講じている。このことは、女性たちのこの産業への帰属意識や信頼を高めることに役立っている。
去る3月8日に開催された国際女性デーでは、世界の様々な国でチリ産豚肉の業界ブランドとして知られるチリポークを代表する協会チリカルネに加盟する養豚企業がすでに数年までから推進している事をさらに深めることが重要とされた。
「アグロスーパーでは、多様な人材の豊かさを推進することを目指しており、組織の様々なレベルで女性の参加が目に見えて増えるように努めています。2022年には、この点で大きな進展がありました。社内のエグゼクティブ・ポストへの移動の45%が女性で、操業部門に900名を超える女性を雇用しました。これにより、女性の役割もしくは男性の役割と思いがちな先入観を減らすことに貢献し、いろんな空ポストに雇用の機会が増えるよう条件を整えています」と企業側は述べている。
コエクサの場合、女性は組織のあらゆるレベルで基本的な柱となっており、様々な分野での女性の参加は、食肉産業全般で起こっているように、時代が進むにつれて徐々に増えてきた。ゼネラル・マネージャーのギジェルモ・ガルシアによれば、女性たちは、コエクサで、あらゆる分野やレベルで決定を下す際に多様な視点を与えてくれるとしている。それと共に、女性がリーダーの職務に就いていることは、企業が、ジェンダーに関係なく機会均等や才能に価値を置いていることを示すものである。「国際女性デーは、私たちの組織で重要な役割を担う女性たち各々に、会社の発展と課題への貢献に対し、高く評価し、感謝をする機会なのです。彼女たちも、会社にとって重要なテーマである良好な企業風土に貢献しているのです」と指摘した。
アーサのマタニティ部門の社員ロレナ・アルファロは、この点に関し、次のように指摘している。「最初は、アーサで女性の採用を増やすのは難しかったと思います。現在、社内環境は、女性が加わることができるように、より多くの支援をしています。私が入社した時と今とを比べると、ここで女性が働けるようにするために、大きな進展がありました。そうした進展は、主に、様々な状況に対する柔軟性に現れています。社内の雰囲気は、以前よりはるかに温かく、同僚からも多くのサポートがあります。私にとってこれは、とても素敵な仕事ですし、女性たちはこの仕事のことを知り、参加すべきだと思います。とても素敵な経験になるので、もっと女性たちが加わるよう、勧めたいです。さらに、女性に適した仕事でもあります。男性のためだけというのは間違いです。女性がこの産業のために貢献できると思います。」
「業界として、この産業のあらゆるレベルで女性の参加を促すことに責任を持って取り組んでいます。多様な労働力や機会均等を持つことは、社会正義の問題であるだけでなく、私たちの企業のイノベーションや持続的な成長にとって欠かせないものです。それゆえ、様々なイニシアチブを通じ、障壁を取り除き、チリのホワイトミート産業、特に養豚業においてジェンダー平等を促す方策や実践を推進するために引き続き責任を持って取り組んでいくことを、あらためて表明しています」と、チリカルネ会長フアン・カルロス・ドミンゲスはコメントを締めくくった。