2022年チリ産豚肉輸出の締めくくりと2023年ラボバンクの世界予測
2022年、豚肉の輸出は、枝肉にして39万3,000トンを超え、金額にして6億4,600万ドルに達するものと予測される。これは、チリの食肉総輸出の58%に相当する。ラボバンクは、2023年、同産業は、引き続き、生産コスト […]
2022年、豚肉の輸出は、枝肉にして39万3,000トンを超え、金額にして6億4,600万ドルに達するものと予測される。これは、チリの食肉総輸出の58%に相当する。ラボバンクは、2023年、同産業は、引き続き、生産コスト高と消費トレンドの変化といった課題に立ち向かうことになるだろうと予測した。
指摘すべき一般的な状況として、2022年、同産業には、世界的および国内の偶発的出来事により、様々な困難がもたらされた。つまり、他の産業に起こったことでもあるが、インフレ、原材料価格の高騰、政治的・社会的紛争、様々な病気である。こうしたすべては、克服すべき課題として立ちはだかり、生産コスト、安定性、予測に、直接的、間接的に影響を及ぼした。この意味において、チリの産業はレジリエントになることを余儀なくされ、逆境に負けず、様々な状況に前向きに対応していった。
詳細を分析すると、2022年チリ税関の数字によれば、豚肉生産業の輸出は、主に世界的に重要な要因により、減少している。これら世界的要因は、チリおよび世界の養豚業の予測に、直接的、間接的に影響を及ぼした。
チリ税関の記録によれば、豚肉生産業は、枝肉にして2021年比12%マイナスの39万3,000トンを輸出することになるだろう。金額にして、2021年比20%マイナスの6億4,600万ドルを超える額に相当する。中国、韓国、日本が、引き続き、このチリ産食肉の主な輸出先市場であり、総輸出量の75%を占めている。
2023予測
ラボバンクでは、2023年豚肉産業は、世界レベルで、引き続き、生産コスト高と消費トレンドの変化といった課題に立ち向かうことになるだろうと予測した。
「産業として、極めて厳しい数年を過ごすことになり、2022年も例外ではありませんでした。マージンを確保するため、より効率的になることに集中しなければならず、また同時に、さらに厳しいプロトコルを設定して、より確かなものとならなければなりませんでした。それこそが、疑いの余地なく、自分たち保証してくれるものなのです。私たちは、前向きな姿勢を保ち、まもなく豚肉の輸出が回復するよう務めを果たしてまいります」と、世界の様々な国でチリ産豚肉のブランドとして知られている業界ブランドのチリポークを代表する協会チリカルネの会長フアン・カルロス・ドミンゲスはコメントした。
より個別の予測についてラボバンクは、中国では、豚肉加工の伸びは緩やかであるとの予測を示している。
ブラジルでは、養豚量は、主に輸出市場での高いプレゼンスに促され、増加するであろう。北米については、豚肉産業は、より安定した動きが予想される。
欧州について、ラボバンクは、病気の存在や域内市場の新たな規制、そして、輸出量の減少に伴い、あらゆる種類の家畜生産が縮小すると予測している。