Chile Week 2018―中国国際輸入見本市開催

2018年11月6日

チリ・パビリオンのオープニングには
エドゥアルド・フレイ元大統領、ロベルト・アンプエロ外務大臣が出席。
中国のEコマースにおけるエコシステムにチリの生鮮食品の可能性を期待。

第1回中国国際輸入見本市(CIIE)では5大陸から参加する国・地域・国際団体の数は172にのぼり、チリはナショナルブースとチリ農産物関連ブースと2ブースでの参加となった。

習近平国家主席による開会宣言に続き、セレモニーには18カ国の大統領、39人の大臣が参列。チリからはロベルト・アンプエロ外務大臣、アントニオ・ウォーカー農業大臣、エドゥアルド・フレイ元大統領、さらにChile Porkの代表としてExpo Carnesフアン・カルロス・ドミンゲス会長および農業牧畜庁(SAG)のオラシオ・ボルケス担当官が出席した。

「新しい時代、未来をみんなの手で」のスローガンが掲げられたこのイベントには中国政府が招聘した中国内外40万人以上のバイヤーの来場が見込まれる。

中国は今後15年間における30兆ドル以上の物品輸入と10兆ドルのサービス導入を計画しており、チリはこの見本市を通して中国への一層の参入拡大を狙いたい考え。

チリ・パビリオンの開会セレモニーにおいて、ロベルト・アンプエロ外務大臣は「チリにとってこの第1回輸入見本市参加は名誉であり、両国は19,000キロも離れた土地にあるが、その関係はかつてなく近いものである。中国は貿易における主要なパートナーで、銅を除く輸出先として、さらに食品輸出においても第2位の輸出先である。北京でChile Weekの場をもつことができたことは大きく、招聘してくださった中国政府に感謝したい。」と述べた。

より近いチリ

チリ貿易振興局(Pro Chile)はCIIE出展に際し、チリの食品・飲料会社の参加をとりまとめ、100平方メートルのスペースに豚肉・ワイン・オリーブオイル・果物・アボカドと5つのセクターを配し、セクター関連企業約20社が試食・試飲・クッキングショーおよび商談を行った。

Chile Porkのフアン・カルロス・ドミンゲス会長は「中国にはまだ多くのチャンスがあり、この見本市においてチリの豚肉の品質の高さと高い栄養価を直接知ってもらうのには大変良い機会だ」と話す。

この9年間、中国はチリにとって2番目に大きな輸出相手国であるほか、今年は中国改革開放40周年となる。このタイミングにおいてPro Chileホルヘ・オリアン代表はアリババグループの供給プラットフォームであるWinChainとの提携合意にサイン、チリの生鮮食品はTmall・RtMart・AuchanChina・Lianhua・Hemaなどグループ系列スーパーマーケットにおいて、よりよい形で販売されることとなる。

「中国はチリについて信頼できる高品質の農産物供給国との認識がある。チリ政府としては中国における商業ラインの多様化を図り、特には富裕層を対象とした輸入生鮮食品販売の多くを占めるEコマースに力を入れていきたいと考えている。故にChile Weekの場そして上海において、チリ製品の中国消費者市場投入に向け、いくつかの合意を取り付けることに努めた。」とオリアン氏は語る。「昨日もChina Easternとの合意にサインし、サンティアゴから寧波(Ningbo)までの直行ルートにより生鮮食品が3-4日で届けることができるようになる。さらに今日は中国最大の生鮮食品流通会社との合意を得ることができ、中国国内消費に大きく参入できるようになる。今後も一層ビジネスを広げていきたい。」

一方、152平方メートルの広さをもつナショナルブースはFundación Imagen de Chileが担当し、「チリ―“違うこと”がチャンスになる場所」というコンセプトのもと、チリの最新の非従来型再生エネルギー(NCRE)技術・福祉・サービス・多様な地形・ポテンシャルのある投資関連・観光についての情報展示が行われた。

ワインの試飲、イースター島の民族に関する展示や踊り、Chile Globalネットワークのセミナー、Invest Chileによる中国語による投資ガイド、その他観光地や特産品の写真などが来場者の関心をひきよせる。また、ブースでは最新アプリChile360°により、チリの素晴らしい景色を存分に楽しむことも可能である。

写真左から:Chile Pork会長フアン・カルロス・ドミンゲス氏、ODEPA担当官マリア・エミリア・ウンドゥラガ氏、SAG担当官オラシオ・ボルケス氏

 

2018年11月5日、ProChileニュースより抜粋

Compartir