USDAとラボバンクの報告書 2022年の豚肉生産・輸出の予測

2022年4月27日

4月、ラボバンク2022年第二四半期報告書が公表された。また、米国農務省(USDA)も、本年の食肉に関する世界予測を含む報告書を発表した。   豚肉分野の貿易状況は、パンデミックや戦争といった世界レベルの偶発的 […]

4月、ラボバンク2022年第二四半期報告書が公表された。また、米国農務省(USDA)も、本年の食肉に関する世界予測を含む報告書を発表した。

 

豚肉分野の貿易状況は、パンデミックや戦争といった世界レベルの偶発的事案により、様々な課題に直面している。コスト高の歴史的なインフレ、ロジスティクスの中断、不確かさが、疑問の余地なく、数字や結果を決定づけることになるだろう。

 

USDAの報告書では、2022年、豚肉の生産は、主に中国の養豚数の増加により、世界レベルで3%増加することが予測されている。中国の養豚数は、2021年に比べて7%の増加が見込まれている。世界の豚肉取引は、18%近く減少するだろう中国とフィリピンの市場が主な要因となり、4%減少することが予想されている。

 

具体的に中国市場について、USDAは、この巨大なアジアの国の豚肉輸入が今年およそ20%減少すると予想している。英国や日本、韓国、オーストラリアといった市場が増加を示しているのとは対照的である。

 

一方、ラボバンクの2022年第二四半期の報告書では、豚肉の世界取引は、2022年、もっとも弱い経済の動きや幅広い供給に促され、減少すると予想している。専門家たちは、コストの上昇や生産と世界貿易の鈍化が示す状況だと説明し、それに、コスト上昇が反映される時に消費者がどのように反応するかまだ不明であることによる不確かさが加わると述べている。報告書によれば、生産者たちは効率化を中心に据え、家畜数の増加を制限することになるだろう。

 

消費者の需要に関しては、豚肉の販売は、米国や韓国で活発な動きが続く一方、中国、日本、メキシコといった国々では、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連する食品規制や弱い経済成長のため、より鈍い動きとなるだろう。

 

ラボバンク報告書

https://research.rabobank.com/far/en/sectors/animal-protein/pork-quarterly-q2-2022.html

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