ソウルの「ゴールド・ピッグ・レストラン(クムテジシッタン)」のシェフ、パク・セヨンと、チリ在住の韓国人シェフ、エレナ・リーが、タルカの「フィエスタ・コストゥンブリスタ・デル・チャンチョ(伝統的豚の祭り)」のマスタークラスで主役を務めました。シェフたちは、来場者が韓国料理を身近に感じられるようにし、最も重要な輸出先市場の一つにおいて評価されているチリ産豚肉の品質を際立たせました。
タルカのアルマス広場には、今年の「フィエスタ・コストゥンブリスタ・デル・チャンチョ(伝統的豚の祭り)」の間、数千の人々が集まりました。そこでは、韓国で最も評判の高い豚肉専門レストランの一つである「ゴールド・ピッグ・レストラン(@gold_pig1982)」の研究開発(R&D)部門の責任者であり、エグゼクティブ・シェフであるパク・セヨン・シェフのマスタークラスが開催され、韓国グルメが最も期待された場面の一つとなりました。韓国は、チリが第4位の豚肉供給国として確かな地位を築いている市場であり、また豚肉が地元料理の主要な食材の一つとなっている国です。
チリにおける韓国料理の主要な発信者の一人で、「コット・キオスコ(@kotkiosko)」レストランの創業者であるチリ在住の韓国人シェフ、エレナ・リー(@cocinando_con_helena_lee)と共に、両シェフは、韓国人消費者に最も好まれていて、韓国へのチリの輸出の重要な部分を占めている部位の2つであるチリ産の豚トロと豚バラを使って、韓国の伝統的な料理を作りました。
イベントに参加した来場者は、それぞれの調理工程を熱心に見て、食材や使われた技術について質問をし、またチリで生産された豚肉を使ってどのように伝統的な韓国料理が作られるのかを近くで知ることができました。伝統的な発酵唐辛子味噌であるコチュジャンのような食材は、特に料理への活用や各部位の味わいを高める方法について、すべての出席者の好奇心を駆り立てました。
マスタークラスではまた、豚肉の主要輸出先の一つについての知識や料理、文化交流を交えながら、どうして韓国がチリ産豚肉輸出の最も重要な市場の一つとなったのかについて理解を深めることができました。その中で、数年前からチリで韓国料理の普及に努めているエレナ・リーが、地元の人たちに韓国の伝統的な料理やその技術、食材を身近に感じられるようにしながら、両国文化の懸け橋の役割を果たしました。
一般の人たちとの文化交流の他、イベントは、エレナ・リーにとって、専門的な交流を深める貴重な機会となりました。「きわめて伝統的な料理に革新的な視点を提供してくれるシェフと交流できたことは、またとない経験でした。この交流によって、韓国料理への新たなアプローチの方法を知り、技術をアップデートし、同時に、異なる視点により、私の知識を豊かにすることができました」と強調しました。
韓国スタイルの豚トロと豚バラ
マスタークラスでは、パクとリーは、調理の各段階を説明し、韓国料理とチリ料理のいくつかの要素について共通点を見出しながら、豚トロと豚バラを使って、韓国の伝統的な2つの料理を調理しました。
一つ目は、ハンジョンサル・グイ、つまり豚トロを使った焼肉料理で、大豆の味噌をベースにしたタレが添えられています。これは、この部位の味わいや独特な食感を際立たせることのできる料理です。
二つ目は、プデチゲで、“軍隊の煮込み”料理としても知られています。野菜やソーセージ、その他食材を組み合わせた濃厚な味わいの韓国で人気の料理です。今回のレシピでは、シェフは炒めた豚バラを使い、この部位の新たな調理法と味わい方を紹介しました。リーは、この料理が、ベトナム戦争以後、どのようにして韓国で広まり、兵士たちの間でとても人気の料理になったかを説明しました。
「ゴールド・ピッグ・レストラン」の経験
チリ訪問の一環として、パク・セヨン・シェフは、「ゴールド・ピッグ・レストラン」の創業者兼CEOのパク・スギョンと共に、コエクサの工場を視察しました。そこでは、チリ産豚肉の生産プロセスと韓国市場へ輸出されている主な部位について、現場で知る機会となりました。中でも、韓国式焼肉で最も人気の部位の一つで、レストランで提供される料理で必須の食材である豚バラに特に注目し、韓国の食卓に届けられる製品の産地や品質について直接理解を深めることができました。
パク・スギョン(Park Soo Kyung)は、韓国で最も有名なフードビジネスの実業家の一人です。2009年から、様々なレストラン・ブランドを立ち上げ、展開し、そして拡大させてきました。「ゴールド・ピッグ・レストラン」はその最も成功したプロジェクトで、ブランドのビジネス戦略、ポジショニング、そして海外進出を主導しています。
2016年、新堂洞(シンダンドン)地区にオープンした「ゴールド・ピッグ・レストラン」は、厳選されたプレミアムな部位、炭火の使用、そして的確な焼きの技術により、豚肉専門の韓国料理の代表格として不動の地位を築きました。こうした特徴により、8年連続して、ミシュランガイドのビブグルマンに選ばれてきました。
「チリでコエクサの加工工場を訪問し、チリポークと共にこの料理実演を準備することで、まさしく、重要なことに気づくきっかけとなりました。つまり、それは驚くべく、韓国の豚に似ていることです。実際に工場を訪問して、韓国へ輸出される製品の規格を守る厳格さと正確さを見てとることができました。豚バラ、豚トロ、肩肉、および肩ロース/ネックといった伝統的な部位の他、私たちの料理文化に対応するために個別に開発された幅広い部位が生産されています。チリポークが既に、どこまで韓国料理に溶け込んでいるのかを、驚きを持って確認することになりました」と。パク・セヨンは強調しました。
シェフが最も注目したことの一つは、バラ肉の軟骨の処理でした。「韓国では通常、この軟骨は、別の製品として取り出されません。一方チリでは、それをカットし、単独のアイテムとして加工されます。ゆっくりとかなり時間をかけて調理する時、柔らかく、食感のある仕上がりとなります。牛の膝軟骨でつくられた韓国スープのトガニタンに似ています。これを見て、私は、まったく新しい料理のアイデアが浮かびました。それは、韓国の豚だけを使っていたのでは、実現がとても難しいでしょう」とコメントしました。
韓国、チリ産豚肉の戦略的市場
このマスタークラスのために豚バラを選ぶことは、この部位が、韓国料理において、そしてチリの輸出にとって重要であることを踏まえると、とりわけ重要でした。2025年、バラ肉は、チリから韓国への豚肉の輸出の金額で64%、数量で58%を占めました。肩ロース/ネックと併せると、両方で、チリから韓国への輸出の金額にして82%、数量にして78%を占めています。
同年、チリは、米国、スペイン、カナダに続き、韓国への第4位の豚肉供給国となりました。チリから韓国へ輸出された骨抜き冷凍豚肉3万6,000トンを超える数量の内、およそ2万1,000トンが、バラ肉でした。
韓国市場の重要性はまた、その消費習慣からも分かります。韓国では、豚肉の消費は、年間1人当たり、およそ30キロに達し、鶏肉や牛肉を超えています。
タルカの「フィエスタ・コストゥンブリスタ・デル・チャンチョ(伝統的豚の祭り)」で行われたマスタークラスにより、チリ産豚肉の存在感がますます高まっている市場についての知識や料理、文化交流を組み合わせ、チリと韓国とのその関係を直接料理の現場へとつなげることができました。
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